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大人の存在意義
週末の日経プラス1の記事。
小学5年から中学3年までの男女200人を対象としたアンケート。

<<「自分はすごい」と思う時>>
1位 テストの点数や学校の成績などが良かった時
3位 スポーツ(部活動や体育)で活躍できたり、上達できたりした時

さて2位は何だと思いますか?

答えは「特に思い浮かばない」です。「クールで控えめで正直な対応」とは、アンケート結果に対する日経のコメントですが、マスメディアならこのへんを深く突っ込んで欲しい。

さて、脳の発達は10歳までにほぼ完成するとされていると言います。「自分のことをすごい」と思うことは、何らか成功体験をしたということ。成功体験は、自己肯定感や自己高揚力を高め、それらが高い人は、あやゆる社会問題に対して、前向きに捉え行動にうつすことができる。なぜなら「問題を解決すること」「目標を達成すること」による成功体験によって、自己の成長を感じることができるからです。心理学問ではそんな研究結果があるそうです。それを10歳までにどれだけ積めるか。

中学3年生までに「自分がすごいと思った経験がない」のは、家族であり、学校での先生であり、その子どもとかかわる大人たちが、1位と3位のような勝敗や点数などわかりやすい結果以外で、小さな成功体験を積ませてあげられていないだと思う。勉強やスポーツは、本人の努力がある一方で、与えられた環境や能力差によって、結果に差が出すぎる。

とすれば、環境や能力に左右されない日常生活の中から成功体験を感じてもらえるようにすればいい。自分で靴が履けるようになったとか、野菜がうまく切れるようになったとか、子どもの「できなかったことができるようになった」変化に気付き、適切な言葉で、タイミングで、褒められる能力が大人にあるかどうか。子どもが自分で気付かない成長に大人が気付いてあげなければ、年を重ねている理由がどこにあるのだろう。

一旦終了。明日は商談3本。
by katsuhiro-motono | 2010-04-27 01:06
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